「ここが好き!スタッフのセレクト事情」
イノブンの雑貨は、実はスタッフ一人一人がこだわりと熱い思いを持ってセレクトしています。
暮らしを楽しく、こころ豊かに。そんなイノブンの理念を大切にしながら、よりお客様と近い目線で、自分が本当に使いたいものかどうか、大切な誰かに贈りたいものかどうか、日々考えながらセレクトから売り場作りまでを手掛けています。
そんなスタッフと雑貨とのストーリーをできるだけ生の声に近い形でお届けすべく、インタビュー形式で綴る連載です。
皆様こんにちは、イノブン四条本店の安元です。
前々回から連載の回数を記載するのを忘れていて慌てて数え直したら26回目、もうそんなにスタッフを紹介したのか……と思うと感慨深いですね。
GWももう終わりですが、きっと皆様も懐かしい顔に出会ったり、家族と過ごしたり、何気なくも楽しい嬉しい時間を過ごしておられることと思います。
いろいろありますが私たちも精一杯、お客様の楽しい日々のお手伝いをしていきますね。
さて今回は、K・KAJU(ケイ・カジュ)という京都のシルバーアクセサリーブランドの特集を企画してくれた谷川さんをご紹介します。
谷川さん、30代女性。カフェが好きでお菓子作りとヘアアレンジが得意です。
安元:今回のK・KAJUの特集のコンセプトや想いをお話ししていただけますか?
谷川:春にもなって、ここから母の日っていう時期の企画で……って考えたときに、普段取り扱ってるシルバーのキラっとした感じもいいんだけど、K・KAJUさんってシルバーのやわらかい部分の表現も上手だから、自然の力というか、自然の包みこむような感じを特集できたらと思って。そこからテーマを作って、自然の流れを表現してみたの。
安元:やわらかい感じ?
谷川:そうそう、曲線とかちょんちょんっていう丸?とか。
安元:丸……?
谷川:あのコルンとかのね。
安元:ああなるほど!
↑コルンのリング。このちょんちょんの丸が作るの難しいんですって。
谷川:そう、それが作るの難しいの。それを1個ずつやってる職人さんがすごいなって思って、いのちが込められるっていうか……火を入れて水に入れて、加減が難しい。こないだ工房に行って身をもって体験させてもらったんだけど。
安元:そうだ、谷川さんK・KAJUの工房に行ってたね。
谷川:あれ1個ずつほんとに作ってるんだーって感動した。ルーペみたいなの着けてこんな小さな火を見て小さい金属をちょんちょんって。
安元:体験ではどんなん作ったの?
谷川:行ったのが秋だったから実りの秋……その丸のちょんが難しいって聞いて負けず嫌いだから(笑)それがやりたくって。ぶどうの丸と……はっぱの部分みたいなところはシートみたいなやつから切り出すから割と簡単なんだけど、丸はほんとに難しくって。一生懸命やって、めっちゃ褒められた(笑)
安元:すごい。さすが~器用!
谷川:工房のスタッフさんもアットホームでテンション高くて、楽しい感じで。職人さんは黙々と集中しながらも……1個作るのもやっぱり難しい型番とかあるみたいで、職人さんによって出来が違ったりとか。サイズ感とかも微妙に変わってきたりするから、工房では対応してくださるのね。なんかすごいなあって、本当にいつも良くしてくださるし、感謝です。
安元:普段お店で販売してるだけだと忘れがちだけど、そんなふうに作ってるっていうの聞くとなんか改めて感謝の気持ちが湧いてくるね。
安元:今やってる特集でイチオシはありますか?
谷川:好きなのは、Mado。今までの取り扱い分にはない感じでかわいくって。
↑谷川さんイチオシのmadoのシリーズ。
谷川:このテーブルの左からストーリー作ってて。
安元:へえ~~!どんなの?
谷川:高いところから虹(niji)があって、窓(mado)から見える下の麓に川が流れる森の中、手前に野花(nobana)とかよつば(yotsuba)みたいにくるんってしてるもの、ハッパラとかお花の形をいっぱいつけたもの、愛らしい草花を右側に。その手前に食べ物系、ローズマリー・ツルッパさんとか入れて、星空を見上げる……メテオっていうのね。ひとつの風景画として捉えるっていうのをコンセプトにしてやわらかいシルバーの魅力を表現してみました。
↑谷川さんの考えた風景画のようなストーリーある特集の売り場。
安元:すごい、そんなに考えて……!
谷川:メーカーさんにも話したら「うわあ♡」って言ってくれた(笑)
安元:そっか、喜んでくれたのね。
安元:これからK・KAJUを選んでみようと考えているお客様にお伝えしたいことはありますか?
谷川:もちろんシリーズで人気のアイテムってたくさんあるんだけど、「かわいい」「キレイ」とか思うことも大事で。びびびって感じるもの?
安元:出会いみたいな?
谷川:そうそう、そうやって出会って彩りを与えてくれるものだから。あと、シルバーってどんな人でもファッションでも合わせやすくて、普段使いできるし、もっと身近に使ってもらいたいなって。分からないことあったら聞いてください!って思います。
安元:買うのに悩んだらぜひ谷川さんに、ですね!
今回ご紹介した内容のものは、取材日の関係上すでに売り切れている場合もございます。お取り寄せなどもお伺いしますのでお気軽にスタッフにお尋ねください。
それではまた次回!