ここが好き!スタッフのセレクト事情 連載第15回

「ここが好き!スタッフのセレクト事情」
イノブンの雑貨は、実はスタッフ一人一人がこだわりと熱い思いを持ってセレクトしています。
暮らしを楽しく、こころ豊かに。そんなイノブンの理念を大切にしながら、よりお客様と近い目線で、
自分が本当に使いたいものかどうか、大切な誰かに贈りたいものかどうか、
日々考えながらセレクトから売り場作りまでを手掛けています。
そんなスタッフと雑貨とのストーリーをできるだけ生の声に近い形でお届けすべく、インタビュー形式で綴る連載です。

こんにちは。イノブン四条本店の三木です。
イノブン四条本店の2階では、食器とともに食品も取り扱いをしています。
今回はそんな2階の食品を選んでいる、太刀川さんにお話を聞いてみました。
店長からも「太刀川さんが言うから間違いない!」と言われるほど、太刀川さんが選んだ食品は、どれも美味しいものばかりなのです。

太刀川さん。男の子のお母さんです。食べることが大好き!という主婦スタッフさんです。字がとてもきれいでステキです。


三木:太刀川さんセレクトの食品は美味しいとスタッフに評判ですが、選ぶときに気をつけていることや基準などありますか?
太刀川:一応、メイドイン京都というくくりのものと、地元のお客様に買っていただきたいものと、京都に来られた方に買っていただきたいものと、前は色々あったんですけど。コロナ禍になって色んな所に行けなくなったから、日本各地の楽しいものとか、近くの地元の方がイノブン四条本店に来てワクワクしてもらえるような売場づくりをしようと思って。・・・でも勘です。笑
三木:勘ですか。
太刀川:自分の年齢層も2階のお客様のだいたい平均ぐらいかなと思うので、お客様に合いそうなものを選びます。例えば秋田って決めたらいろんなメーカーさんに秋田の美味しいものを聞いて、1回食べてみて。苦手なものもあるんですけど、これいけそうだなって思ったらもうゴリ押しで。そのコーナーをとにかく盛り上げます。
三木:へえ~
太刀川:私の中では秋田と、夏は広島のレモンを推したのと、石川。リピートして買って下さる方もいて、特集でやってみて四条本店で定着したな~っていうものは定番化していっています。プラス、ちょっとでも楽しい売場にしたいなって思って、勝手にココって決めてます。

人気のいぶりがっこクリームチーズマヨ。秋田といえば・・・ですね。


三木:じゃあ、太刀川さんが「ここアツいな」っていう所を選んでるんですね。
太刀川:そうです。でも食品だけじゃなく、食器とかも一緒に置いたり。食器担当の西假屋さんとか、お箸担当の藤井さんと一緒にしています。2階は主婦スタッフも多いんで。
三木:皆にも聞いたりしてますか?
太刀川:そうですね。一人暮らしのスタッフの目線や、若い人、30代40代の主婦目線も意識しつつ。美味しくないものは入れないです。
三木:そこ!そこ大事なところです。結構試食もするんですか?
太刀川:試食は必ずするようにしています。全部は食べられないですけど。
三木:おぉ~
太刀川:今年イチオシの石川の鍋のもとは一通り試しました。2まわり目からは「こんな風に食べたらもっと美味しいんちゃうかな?」ってだんだんわかってきて。他のスタッフからもアレンジ方法を聞いたらPOPに書くようにしています。
三木:POPがすごいですよね。「こうして食べたら美味しい」ってすごい伝わります。あ、太刀川さんのお子さんがカレー鍋大丈夫だったって聞いて、私も買いました。私辛いの苦手なんで、子供さんが食べられたならいけるかなって。
太刀川:そう、家で子供にも食べさせて、主人にも食べさせて。笑
三木:子供さんがいる方のそういう目線もいいですね。

鍋のもと。見た目も気になるパッケージ。カレー鍋おいしかったです。


太刀川:当たった時は良いんですけど、当たらないことも多々あります。
三木:そうなんですか?
太刀川:でも皆にこれ絶対食べてほしい!楽しくなるとか、幸せな気分になるものに関しては、売れるまで押します。お客様が話してはることとかも聞いたり、スタッフみんなにも聞いてみて。
三木:そういうのが活かされているから、きっと説得力があるんですね。お客さんとして見た時に食べてみたいなっていうポイントを突かれます。見てると買いたくなりますもん。
太刀川:自粛期間も多かったんで「見て楽しめる、食べて幸せになる」っていうのが去年からのテーマでもあります。
三木:なるほど~
太刀川:あとは、ギフトを買いに来られることの多いお店なので、見栄えのするギフトにならないものは、美味しくても入れないこともあります。この鯛めしなんかは、完全にギフト向けです。

お祝いに渡したい鯛めし、蛸めし。なんだかおめでたいですね!


三木:ギフトにするには見た目も大事ですよね。今のイチオシはあのお鍋ですか?
太刀川:もともと、お鍋のもとを入れたかったわけじゃないんですけど、練りレモスコが私の推しで、それにまつわるものでお鍋関連で。自分が食べて美味しかったものを人に教えたいっていうのもあります。あと自分があんこ好きなんで、あんこも勝手に推してます。この商品は毎年定番なんですけど。どんな風に食べたら美味しいよっていうレパートリーが広がったほうが、同じものが他所に置いていても楽しいかなと思っています。
三木:そういうのって本当に食べた人じゃないとわからないから、それがPOPとかで買う前に知れたら、すごくありがたいです。

推しのレモスコ。鍋に欠かせないポン酢のラインナップも気になります


太刀川:2階はほんとグルメな人多いんで「あれはあんまりやったよ」とかもしっかり聞いています。笑
三木:そうなるともう、片っ端から試していきたくなりますね。太刀川さん的に次に気になっている場所とかありますか?
太刀川:今のところは秋田を継続ですね。次はワインに合うものを入れる予定です。
三木:私、数年前に、行ったことない県に行こうと思って青森に行ったんです。その後雑誌で秋田の特集をしているのを見て、次秋田行きたいって思ってたのを思い出しました。青森もすごく食べ物が美味しくて、秋田も自然が豊かなところなので絶対美味しいものいっぱいやなって。
太刀川:今はこのいぶりがっこマヨネーズぐらいですけど、夏はラーメンとかも色々置いてて、また来月ぐらいにぽんぽんっと入ってくる予定です。
三木:広島は行きましたよ。レモンのお菓子がいっぱいあって。この辺のは広島のお土産屋さんにも売ってたので、今はなかなか行きにくいけどここで買えたら嬉しいですね。
太刀川:行けないけど、家でプチ〇〇って楽しめたらいいなって思います。
三木:すばらしいです~主婦さんが厳しい目でジャッジしたものが揃っているわけですね。
太刀川:意外と男性のお客様もいらっしゃるので、万人受けしなくても面白いって思ってもらえたらなって思って入れているものもあったりします。私は一度京都を離れて東京に住んでいたのですが、離れてから帰ってきてわかる京都の良さっていうのもあるので、そういうのも伝えたいし、今は行けないけど日本のいいものを見つけたら食いつきます。笑
三木:なるほど。これからも楽しみにしています。ありがとうございました。

太刀川さんが好きな、あんこのお菓子がいっぱい!おしるこやぜんざいは冬の定番です。食べるとほっこりします。

2階の食品コーナーを改めて見てみると、商品そのものの魅力はもちろんですが、合わせてスタッフの声がいかされたPOPも魅力かなと思います。食べた人の感想って、一番知りたいことですよね!勘といいつつも、しっかり選ばれているのは経験に基づいたものも大きそうです。
お家で、行った気分になって楽しむ、例えばプチ秋田フェアを開いてみるっていうのもステキな楽しみ方だなって思いました。

それではまた次回!

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